展覧会情報
2026.06.04
しょうけい館

かつて昭和の時代、先の大戦で負傷した兵士たちは身体に不自由を抱えながらも、自身のため、家族のため、再び社会へと戻って行かなければなりませんでした。彼らにとって働くことの意味は、単に生計を得るための手段には留まりません。それは社会の一員としての居場所を再び獲得し、自らの尊厳を取り戻すための戦いでもありました。
障がい者雇用の制度やそれを支える技術が今ほど整っていなかった時代、身体の自由を失った者にとって、自ら生活の糧を得ることは容易ではありませんでした。しかし彼らは、自らの傷病の状況に適した仕事に就くため、専門の職業訓練を受けたり、義肢に特別な工夫を施したり、そして血のにじむような努力を重ねたりすることで、自らの仕事をつかみ、築き上げてきました。
本展では、彼らの仕事を支えてきた義肢などの道具を展示するとともに、当時の職業訓練や制度について解説し、働くことを通して再起を目指した戦傷病者たちの半生について紹介します。
なお、本展の開催にあたりましては、平塚金属工業株式会社、平塚市博物館にご協力をいただきました。深く感謝申し上げます。